組織情報

信頼は実績にあらわれる。大きな組織だからできること。

理事長あいさつ

福井県建築設計監理協会は50周年を迎えました。

福井県建築設計監理協会は、本年50周年を迎えることになりました。これもひとえに福井県、福井市を始めとする各地方公共団体の皆様のご支援の賜と深く感謝申し上げますとともに、この50年の長きに渡り、組合の発展の為にご尽力を賜りました先輩諸氏には心より感謝し、深甚なる敬意を表したいと思います。

私共組合は、昭和34年12月に社団法人福井県建築設計監理協会として、建築設計事務所の相互の親睦と協力による自主的な経済活動の促進と建築設計監理業務に関する技術の向上を図ることを目的に、県下有数の設計事務所により組織し発足いたしました。また、昭和46年2月には協同組合として改組し、昭和51年10月に官公需適格組合の証明を近畿経済産業局より受け、現在に至っております。

さて、県内建築業界は新幹線関連により大規模な民間投資での再開発が目立っておりますが、建築工事業はともかく、地元の設計事務所は参加することも出来ず、今までと何ら変わらないのが実状です。設計業界も高度な機能や環境性、経済性、多様化したデザインを求められるようになり、それらに対応していかねば、大手設計事務所と地元設計事務所の格差は大きくなる一方です。今後、地元を代表する福井県建築設計監理協会は福井県内の設計事務所のスキルアップを図るよう新しい知識や技術の蓄積に多くの努力をしていきたいと思います。
また2021年、コロナ禍を契機に、DX(デジタルトランスフォーメーション)が加速されてきています。人手不足や長時間労働、低い労働生産性に苦慮する建築界も例外ではありません。建築DXが本格化する節目の年になりそうです。先ず、押印廃止が成立すれば建築基準法関係(ex 確認申請)の押印がなくなり電子化されるでしょう。重要事項説明もしかりです。
それらに費やす時間は減り大変便利になりそうですが、建築設計においては手放しでは喜べないのではないかと思います。建築設計は広範囲にわたり検討することが多く、考え方を説明するには多くの時間が必要で、設計主旨説明・設計内容説明は大変重要です。どんなにデジタル化が進化しても、建築設計は哲学的要素を持った職能であることは間違いありません。
我々は変化していく社会環境に対応し、建築物が安全で機能性に優れ、美しい建築を創り福井らしい景観を創出していく役割を担っていかなければなりません。

福井県建築設計監理協会はこれからも、福井の地域文化の向上を目指し、誇りある社会の実現に向けて臨んで行きたいと思っております。関係各位のより一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。

協同組合 福井県建築設計監理協会
理事長 佐々木基之

福井県建築設計監理協会は
おかげさまで、50周年。